BUTIQUE OSAKI

コーヒーブレイク・大崎 潔社長のヨモヤマ一人話

  • mc:

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    ご好評をいただいております社長対談のコーナーですが、今回は趣を変えて「コーヒーブレイク」と題して、大崎社長のオリンピックへの熱い思いを語っていただこうと思います。

    鮮やかなグリーンのウインドブレーカーですが、こちらはダイエーホークス時代のものですね。

    大崎:
    ええ、親交のあるプロ野球関係者の方から頂いたものです。今日は五輪への思いを聴いていただけるということで、スポーツにちなんだ服装を選ばせていただきました。野球という競技は、皆さんご存知の通りロスアンジェルスオリンピックで公開競技となり、日本は「金メダル」をとりました。次の大会から正式競技となり、常にメダルを期待される種目となりましたが、今年行われるロンドン・オリンピックでは競技から外れることとなりました。野球好きの一人としてはとても残念です。

    mc:

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    様々な競技が採用されたり、消えていったり。そのことを語るだけでも深くなりそうですが、今回は大崎社長にとって「思い出に残る大会ベスト5」ということで、記録という面だけでなく記憶に残る大会を教えていただこうと思います。

    大崎:
    スポーツ観戦が大好きで、五輪はその最高峰の祭典ですから思い入れが強いので、5つに絞れるかは自信がありませんが、リアルタイムで自分が観たものということでお話をしましょう。

    mc:
    大崎社長の記憶に残る一番古い大会というと何ですか?

    大崎:
    ずばり、1964年の東京オリンピックです。

    mc:
    大崎社長は、お生まれが1961年の7月ですよね。3歳でオリンピックというのはもの凄い記憶力ですね。

    大崎:
    幼心にそれだけ深く刻まれたのは、父のお蔭ですね。自分が生まれ育ったのが渋谷区神宮前。東京オリンピックのメイン会場となった代々木の各施設に近かったこともあって、仕事の合間に私を連れていってくれましたから。

    mc:
    ということは、一番思い出に残るというと東京オリンピックということになりますか?

    大崎:
    う~ん。一番というと違いますねぇ。私自身が小さすぎましたら、実感を持って競技に感動したというのではありませんので、5位ということにしておきましょう。

    mc:
    では、4位は?

    大崎:
    メキシコ大会ですね。釜本の活躍もあって、あのサッカー王国のブラジルに1-1で引き分け、銅メダルをとったわけですからどえらいことですよ。ただ、私がこの大会を選んだのは、別の理由なんです。

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    mc:
    と、言いますと?

    大崎:
    100年は破られないだろうという記録が誕生したからですね。私は、こういう記録の話が大好きなんです。

    mc:
    メキシコ大会ならではの記録ということですね。

    大崎:
    その通りです。メキシコが高地で行われたことはご存知ですよね。空気が薄かったことが影響して、ビーモンが走り幅跳びで8m90cmという記録をだしてしまったんですよ。それまでの記録を一気に50cm近く塗り替えました。その後に素晴らしい選手が登場しましたが、いまだにこの記録を越えたのは2選手だけですからね。いかに凄かったかわかります。

    mc:
    続いて、第3位は?

    大崎:
    ロスアンジェルス大会です。野球大国アメリカということもあり、私の好きな野球が公開競技になりました。東京オリンピックで柔道、ソウルオリンピックでテコンドウなど、開催地ならではの競技が採用されることがあるのですが、野球は先ほどもお伝えしたように、思い入れの強い競技なので思い出深いです。

    世間では、柔道の山下とラシュワンとの名勝負が語られています。私も食い入るように決勝戦を見ていたのですが、トイレに立った瞬間に金メダルが決まっていたのが残念な思い出です。

    mc:
    第2位は?

    大崎:
    札幌の冬季オリンピックです。
    何と言っても「日の丸飛行隊」と呼ばれたジャンプですね。

    笠谷・金、金野・銀、青地・銅の表彰台の独占は日本中を熱狂させました。

    70m級、90m級(現在はノーマルヒル、ラージヒル)。P点、PT点、K点。テレマーク姿勢。2本目の順番など、現在のルールに変わっていったのは、日本がメダルを独占したことが大きく影響をしています。

    ところで、この大会ではジャンプ以外にどの競技でメダルを獲ったか知っていますか?

    mc:
    フィギュア・スケートとかで獲ったのでしたっけ?

    大崎:

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    実は、獲っていないんです。

    2人乗りリュージュが、2/100秒差で4位というのが一番惜しい記録。
    開催国でありながら、これまた珍しいことです。

    mc:
    そして、堂々の第一位は?

    大崎:
    やはりミュンヘン・オリンピックです。

    前回の社長インタビューでご登場いただいた横田さんらの活躍で、男子バレーボールが見事に金メダルを獲得した大会ですね。体操や柔道など、お家芸ともいえる種目の躍進もありましたので、日本は金メダルだけでも13個獲得するという盛り上がった大会でした。

    日本以外のことで、ひとつエピソードを上げるとしたら「男子バスケットボール」の大事件のことです。

    アメリカは、それまで無敗を誇っていたのですが、ここに立ちはだかったのが当時のソ連(現ロシア)。歴史に残る名勝負を繰り広げた両チームは、試合終了数秒を残して【アメリカ 50-49 ソ連】。感極まったファンが、終了のホイッスルの直前にコートになだれ込んだことにより、終了3秒前から試合をやり直すことになったんです。すると、ロングスローが決まり【アメリカ 50-51 ソ連】の逆転勝利。ホイッスルが吹かれた際に、ボールが手から離れていたかどうかが問題となったものの結果は変わらずアメリカは銀。このことに納得がいかないアメリカは、銀メダルの受け取りをボイコットしたのです。

    日本の活躍に目を奪われがちですが、スポーツならではのこういうドラマを見つけることが、私にとってはオリンピックの醍醐味なんですよね。

    mc:
    なるほど。

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    今年は、オリンピックイヤー。男女のサッカーや体操、柔道、選考が注目されたマラソンなどのように、日本がメダルを狙える競技に意識が行ってしまいそうですが、目立たない競技や日本が出場できていない競技などにも目を向けると、また違って見えてきそうですね。

    さて、次の社長対談のゲストですが、もう候補は決まっていますか?

    大崎:
    何人か候補は頭の中にありますが、まだまだ迷っています。こちらのホームページばかりでなく、facebookを使ったリアルタイムな情報発信なども考えておりますので、そちらも含めて、決まり次第ご案内しますのでお楽しみにお待ちください。

    mc:
    まだまだ、語り足りない部分がありそうですね。是非、またの機会にこの続きのお話を聞かせてください。本日は、どうも有難うございました。